最近読んだ本

またも二ヶ月ぶりくらいの更新。現在38冊。年末までに50冊いけるかどうかも微妙…

怪談徒然草 (角川ホラー文庫)

怪談徒然草 (角川ホラー文庫)

なんか、幽霊がいるとかいないとか論ずる以前に、一部の「見える」人にとってはそういうモノたちと上手にお付き合いするのが日常生活でしかない、というのを生々しく感じさせてくれる一冊でした。俺は見えない人に生まれて良かったと実感します(笑)はい。
イグナートのぼうけん なみだめネズミ

イグナートのぼうけん なみだめネズミ

これほど絵の中に描き文字が多くて、かつイラストに依存してるお話を、児童文学にカテゴライズしてしまうのは少し違和感があります(^^:ストーリー的に観ても、ツンデレヒロインの造形は素敵で魅力的だけど、子供の情操教育には悪そうだ…まあ、乙一さんといえば名探偵ロイズのお話も子供の教育には悪そうだったからなあ。面白かったけど。
からくりがたり

からくりがたり

結局、計測器さんは何者だったのでしょうか。
夜行観覧車

夜行観覧車

うーん。登場人物に感情移入や共感ができないのは湊作品の共通点ですが、これは特に酷かった。高橋家の方はまだ救いがあるとしても、遠藤家の方は…結局の所、家族の在り方について何も考えていないし、何も解決の努力をしていないし、ただ、目の前の現実から目をそらし続けているだけ。嫌な人ばかりが出て来ても、「告白」みたいな驚愕の結末や「少女」みたいな非日常的なサスペンスがあれば楽しめたんだろうけど、それもないとなると…家族の物語としては弱いし、今回はちょっと、自分にとってはダメでした。
ストーリー・セラー

ストーリー・セラー

自分が今まで有川さんの作品に求めていたのは、カタルシスや甘甘恋愛のキュートさやカッコイイ大人や、お約束ではあっても必ず最後はハッピーエンドで終わる物語の強さだったりするんですが、そこから言うと超意外なお話。こんなにも可哀相な話を、有川さんが書けるとは。いや、有川さんの力量なら描けないはずはないんだけれど、それだけに、読後感の重さも圧倒的。読了後、嗚咽を堪えられないほどに。本当に、これはどこまで有川さんの実体験が反映されてるんだろうか。あまりにも悲しすぎるので、どうか現実でないことを祈りたい。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

自分は最近本の話題に疎くなっているので、この傑作も今頃手に取ってます。重い。重すぎる傑作。そして、自分がジョン・ポールだったらば、もしくはクラヴィスだったらば、きっと同じコトをするんじゃないかと重う。どちらの選択も、果てしなく狂った発想だけど、果てしなく人間そのものの感情だから。こんなスゴイお話を書ける人がもう故人だなんて…惜しすぎます。

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)

 いやあ、超絶久しぶりの九十九乱蔵。やっぱりカッコイイです。

あとは書影でご勘弁。

([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫)

([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫)