最近読んだコミック

遡及更新中。7月8日に書いてます。うむ、A8経由のリンク貼り作業も、それなりに慣れました。


フラワー・オブ・ライフ4 よしなが ふみ著



うわ。こんなにも静かな、何気ない幕引きなのに、こんなにも胸をざわめかせるのはアリですか。もっともっと、シゲと真島の恋の行方とか、ハルと翔太の夢の行方とか、ずっとずっと追いかけていたかったけど、あまりに見事な締め方なので、我々はただ黙って彼らの後ろ姿を見送り、ただ頷くのみ。締め方としては、「アンティーク」に似てる気もします。フィクションの世界においては、主人公の前に立ち塞がる障害は、それが他人でアレ自身のトラウマであれ若しくは病であれ、たいていの場合取り除かれ、解決を迎える。解決しないケースの場合はバッドエンドということになるけれど、どっちにしろそれはその「問題」に対しての勝ちか負けかというお話。
だけど現実ってそんなに甘くない。自分のトラウマに向かい合ったからってその傷自体は癒されない場合もあるし、敵である他人をやっつけたからって、全てがハッピーエンドになることなんて滅多にない。
でも、それを全て呑み込んで、なお強く歩いていこうとする意志――それは決して肩肘張って全身でぶつかっていくのではなく、飽くまで受け入れ、認め、よっこらしょっと普通に肩に担いでゆくイメージ――が、感じられるのです。「アンティーク」にも、この作品にも。
ともかく、一緒に仲良く過ごした友人とお別れするような、余韻いっぱいのラストでした。ありがとう。


★「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人・2」長谷川 裕一漫画 矢立 肇・富野 由悠季原作



んー。面白い!これでもかな勢いで繰り出される長谷川節。だけど、ドゥガチの設定知ったときにも思ったことだけど、なんかどんどんガンダムらしくない話になっていくねえ(^^:エウロペとかカリストの話。脳味噌ネタがやけに多いのは、「マップス」の伝承族の名残かな(笑)。
いや、文句付けているんじゃないんで、誤解しないで下さいね。俺は長谷川作品については全肯定を貫く人間なので!クロボン最高!


★「苺ましまろ5」ばらスィー



伸恵さん、早くからタバコ吸い過ぎです(笑)というか、常に小学生と戯れている高校生女子というのは、やはり不健康なのではないかと(今更か)…。でも、バレンタインとか、アナちゃん茉莉ちゃんに「大好き」って言われて喜んでるあたりは、ヒジョーにかわいいと思います。


★「夢幻紳士 迷宮篇」高橋 葉介著



ミステリマガジンでの連載時はとぎれとぎれにしか読んでなかったので、話が前編つながってると気付いてなかった(笑)。いやあ、砂絵のようなタッチと明るいところが少しもない展開が、ものすごく蠱惑的でした。底なし沼に引きずりこまれるかのような読後感。


★「最遊記RELOAD8」峰倉 かずや著



三蔵と悟空達が別行動になったときはどうなることかと思ったけど、どうやら元の鞘に収まりそうでよかったよかった。ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」にも似て、人間という生き物が大嫌いになれる展開でした(笑)


★「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN15」安彦 良和著 矢立 肇・富野 由悠季原案


丹念に描かれたミハルさんのエピソード…哀しい…哀しすぎる。この巻のラストのミハルの笑顔が、最高に素敵すぎて、より涙をそそります。


★「Fate/stay night 3」西脇 だっと漫画・TYPE−MOON原作



ぬー。大分絵の丸さは緩和されて、セイバーも凛もかっこよくシャープに見え始めましたよ。それはいいけど、やっぱり展開は緩慢だなあ…個人的に、ライダーは好きだけど慎二は嫌いなので、早く消えてくれないかなあと願っております(おい)。