夢幻紳士には魔性が似合う

コミック感想、例によって貯まってます。
なので、日付変えつつ分割してアップ。


★「夢幻紳士 幻想篇・逢魔篇」高橋 葉介



先日、たまたま「夢幻紳士」最新シリーズ三部作の「迷宮篇」を読んでしまったところ、やはり前の2作も読んでみたくなり、購入。
三部作というだけあって、全部つながってる…と、言いつつ、しっかり個別に完結した話として完成されてる。悪夢的幻想ショートショートとしても楽しめるし、妖怪退治連作としてもイケる。贅沢な三部作だなあ。
一番好きなのは、逢魔篇かなあ。実はたった一夜の出来事なのに、次から次へと妖怪退治。
ちなみに、魔実也も本体と分身がいて、それらがストーリー展開に応じて入れ替わったりフォローし合うような展開も、多元宇宙SFというかマイケル・ムアコック的で、個人的にツボでした。「夢幻紳士」にもいろいろシリーズがあって、活劇篇なんか大分雰囲気違っておちゃらけててスラップスティックだったりするんですが。やっぱりこういう幻魔怪奇な雰囲気が夢幻魔実也には似合います。
てなわけで。過去の作品集「怪奇篇」も読了。



この頃と比べると、最新三部作は随分絵柄が変わりましたねえ。絵の変化を眺めてると、いかに歴史あるシリーズであるのかがよくわかります。
ちなみに、妖怪や魔性と対決する話もいいですが、「人形地獄」みたいな変格推理モノももっと読んでみたいところ。