新年読書

相変わらずトロトロの読書ペースで幕開け。
とりあえず2冊読了しましたのでご報告。

ハルヒ以来久々のスニーカー大賞受賞作ということで、期待しててに取りましたが想像以上。
こんなにも暗鬱な世界観で、結構R指定な感じの描写を堂々と描いきり、なおかつどんでん返しでありながら胸打たれる結末へと着実に持っていくストーリーテリング、流石です。
 無論、ムオルとメリアの、不器用で幼いがそれだけに純粋な惹かれあってゆく様も最高。
 いやあ、良かった。
 でも、続編決定との情報にはなんだか複雑な気分。この1作で完成度高いからなあ…続いていくことで逆に物語の精度が薄まってしまわないか心配。

シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)

有川さん最新作はまたもや新境地。そのチャレンジャーぶりには脱帽するしかないのですが、しっかり小劇団の世界をリアルに描ききっておられる様子(巻末解説によると)。読者も業界の人も舐めない有川さんの創作姿勢って本当に男前(笑)。
それはともかく、今回も恋愛要素はあるのですが、それよりも描写に力が入っていると感じるのは、春川兄弟の相思相愛ブラコンぶり。
…萌えた腐女子のみなさんも多いんではないかと邪推致します(笑)
あと、個人的には頻繁に司が使う「吊す」という台詞が妙にツボでした。それに対して「一体どこから?」と真剣に囁き合う周囲の光景もいとおかし。