最近観た映画

 お正月に録画してたCSでやってた面白うそうな映画なんかを、ちょこちょこ鑑賞。

幻の湖 [DVD]

幻の湖 [DVD]

 大コケした幻の迷作として、知識では知っていましたが鑑賞したのは初めて。いやあ、面白かった。いろんな意味で。ちなみに、日本映画専門チャンネルで放送していたのを録画したのですが、本編放送前の「幻の湖ナビ」での解説ナレーションも面白かった。「よほど思い入れのあるテーマだったのだと思う…」から始まり、「途方もない映画である」で締めくくられる解説の奥歯に物が挟まってるぞ具合がすごく可笑しかった。けれど、いざ本編を観ると、そうとでも言わないと格好つかないよねえ、とナレーターさんが本当に気の毒になったり。でもこれ、本当は4時間くらいの長さになってしまったのを編集しまくってこの長さとこの意味不明構成になったらしいので、ディレクターズカット版が存在したらそれなりにしっくり来る内容だったのかも。でもまあ、いろいろ視点を変えると、このままでも十分傑作といえなくもない。犬を殺された女の復讐劇に絞れば、迫力のサイコサスペンスだし、何故か犬殺しの犯人とヒロインの追跡劇が長距離マラソンレースになってるとことか、駆け引きの様子がなかなかに手に汗握るので、それだけでもかなり面白い。ようするに、あれこれやりたいことを詰め込みすぎた結果意味不明になったってことなんでしょうか。うーん、勿体ない。でも、このトンデモぶりは是非後世に語り継いでいって欲しい映画ではあります。

ダークナイト [DVD]

ダークナイト [DVD]

 クリスチャン・ベール演じるバットマンは初鑑賞だったのですが、いやあ、陰が増してる感じでいいですね。まさに「暗黒の騎士」に相応しい。そして、今はなきヒース・レジャーのジョーカーの鬼気迫る演技。怖い!怖すぎる!本当に彼の存在はブルース・ウェインの暗黒面が具現化したのではないか…つまりは超自然的存在なのではないか、と思えてしまうほど、彼のバットマン追いつめ度はすさまじいし、その狂気の様を存分に演じきっている。本当に惜しい人を早く亡くしたものです…
 ちなみに、ラストのバットマンの自ら汚れ役を担ってでもゴッサムの秩序を守ろうとする「泣いた赤鬼」の青鬼的自己犠牲に涙した人は多いはず。まさに「暗黒の騎士」。かっこよすぎです…

 あとは、昨年の9月にファミリー劇場で一挙放送してた「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」を合間見つけてはちょこちょこ観てて、先日ようやく最終回まで鑑賞。その矢先、『攻殻機動隊ARISE』の情報が。脚本冲方さんかあ…超ハイテクサイバネ女が警察権力の最中で活躍するという図式だと、そのまんま「シュピーゲル」シリーズやマルドゥック・スクランブルになってしまうと思うんですが…どんなのになるんだろう。ともかく期待。