引き続きそこそこ順調な読書ペースです。とりあえず8冊。
「
インスマスの血脈」読んで、黒さんの作品を読みたくなったので、ふと手に取りました。例によって買ったのはだいぶん前。「幽霊を相手に詐欺」なんてどんなことするのかと思ったけど、なるほどな展開でした。マミコさん怖いけど素敵。カタリさんクールでかっこいい。面白かったです。2,3とシリーズ続いてるみたいなので、続けて読んでみようかな。
ある方に伝奇小説のバイブルとして改めて山風を薦められたので、久しぶりに手に取りました。上下巻でそこそこの長さだったのですが、めくるめく展開に翻弄されている間に気づくと読み終わっていた感じ。読み応えはあったけど、まだ物足りない気がする。二人の十兵衛」のキャラがあまりに魅力的で、もっともっと活躍を読みたくなってしまうのです…無論、その他のサブキャラ、特に一休や義円、
世阿弥、竹阿弥も躍動感いっぱい。面白かった〜。御大がこれをお書きになったとき、もう老境に差し掛かられていたと思うのだけど、この稚気、縦横無尽の想像力、エネルギッシュさはどうよ。正直、嫉妬してしまいます。そういえば、御大の名を知ったのは菊池秀行さんの対談か何かだったと記憶してますが、間接的とはいえ物語に触れたのは
石川賢作画の「
魔界転生」でした。どちらも故人と思うと寂しい…。
この次には、クトゥルー・ミュトス・ファイルの「ユゴスの囁き」に手をつける予定。最近なんだかクトゥルーづいてます。