年度末から年度初めにかけては流石に忙しくて、読書ペースも激減。とはいえ、読み応えのある本をじっくり読めたので満足なのです。ここまでで15冊。
- 作者: 月村了衛
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/12/11
- メディア: Kindle版
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機甲兵装同士の戦闘もいつもに増してエキサイティング。龍機兵の新型ではないかと疑われる「キキモラ」との激闘は手に汗握ります。前作も、前前作も面白かったけど、これはまた一段と傑作。次作・最新作の「未亡旅団」も楽しみ。
クトゥルーを喚ぶ声 (The Cthulhu Mythos Files)
- 作者: 田中啓文,倉阪鬼一郎,鷹木骰子,増田まもる
- 出版社/メーカー: 創土社
- 発売日: 2014/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・「夢の帝国にて」…グロテスクだけどユーモアあふれ、しかも軌道エレベーター絡んでハードSF風味もあり。贅沢な一編。田中さんは好きな作家さんで「UMAハンター馬子」とか爆笑しながら読んだのでそういう風味を期待したのだけど、いい意味で裏切られました〜。ダンセイニ郷の創作神話を彷彿とさせるカタストロフィも、「眠れるクトゥルー」の目覚めに相応しい衝撃。
「回転する阿蝸白の呼び声」…回転寿司とクトゥルーという絶対合わさって欲しくない二つのコラボが最凶に楽しい。怖くて回転寿司食えない…変化球だけど、存在感抜群の一編でした。ところでこの話も「夢の帝国にて」も、何げに本のタイトルと同じく「クトゥルーを呼ぶ」者の物語になってるのは、意図的なんでしょうか?しかし、インスマス面になるのはイヤだけど阿蝸白は食べてみたい。
「Herald」…由緒正しいポラーという感じですが、いい雰囲気で引き込まれました。解説にあった「エロやグロも上品に」というスタンスがしっかり体現されてるのを実感。格調高し。