愛猫たちとの別れ、出会い

 惰性で読んだ本と漫画をだらだら並べる以外には猫写真を載っけるくらいしかやってないこのサイトですが、前回更新時に「くま」とのお別れの話をしました。その後、我が家で暮らしていた猫たちは相次いで旅立っていってしまいました。
 4月には、猫白血病で闘病中だった「ひーちゃん」ことヒムラ。
 白血病のせいで口内炎を引き起こしてご飯をまともに食べられなくなり、どうにか流動食的なご飯を注射器で与えて、一時はもうダメかと感じた時期の後、なんと奇跡的に自分からフードをばくばく食べるようにまで元気になっていたのですが、ある朝、急に容態悪化し、そのまま逝ってしまいました。もともと、この病気で症状が出た猫はあっという間に弱り死んでしまう場合が多い中、随分頑張ってくれたと思うべきなのでしょうが…

 そしてその約一ヶ月後、くまと兄弟で17年共に過ごしたホルが、旅立ちました。長年数匹の猫と暮らしてきた我が家の、最後の一匹となった彼は、やはり寂しそうで元気がなかったのですが、仲間の猫がいない分俺と妻にさんざ甘えていましたが…
 彼はここ1年ほど、時々、突然倒れて痙攣を起こすことがあったのですが、ある日、1日の間に二度も発作を起こした時があり、そこから急激に弱ってご飯を食べなくなり、頑張って無理にでも栄養食を口に押し込んでどうにか命をつないでいたのですが、やはり長持ちせず。ついには立てなくなり、最後は眠るように逝ってしまいました。…ただ、この子はすごい子で。無気力にただ虚ろな目で横たわるようになってからも、名前を呼ぶと生気を取り戻し、頑張って返事をしていたし、時折よろよろしながらも立ち上がって懸命に歩こうとしていました。亡くなった日の朝も、私が出勤前に「行ってきます」と言うとちゃんと返事しました。…ああ、この子はちゃんと、私たちの言うことが分かるんだ…と思いました。

 ホルを失って、ここ20年ほどで猫がいない初めての生活となっていたのですが、ひょんなことからご縁があり、親猫が育児放棄した子猫を保護した方から、二匹の子猫を譲り受けました。
 とても元気な男の子の兄弟で、「エド」と「アル」と名付けました。

 左がエドで、右がアルです。見ての通りの仲良しで、二匹で走り回って遊んでいるのがすごく可愛かった。ところがエドの方は、回虫が原因と思われる腸閉塞を起こし、うちに来て二週間を迎える直前に、もう逝ってしまいました。手のひらに乗るほどちっちゃいのに、せっかくご縁があって来てくれたのに、助けてあげられませんでした。

 こうして、立て続けに愛猫とのお別れにあって強く感じたのは、あたりまえのように猫たちと一緒に暮らした日々が、実はいかに貴重で愛おしかったかということ。結構長いこと体調を崩した猫の世話をしましたが、こんな風にお別れすることが分かっていたら、もっともっと大事にするんだったと悔やまれることばかりです。幸い、エドの兄弟アルはご飯もよく食べ、元気です(子猫なので、時々心配なことはあるので獣医さんとは縁が切れませんが…)。失った猫たちの分も、この子を、この子と過ごす日々を大事にしていきたいと思います。絶対長生きしてね、アル。

 …久々の更新が、なんか壮絶に湿っぽい内容ですみません(^^;。また、折りを見てアルの元気な姿をお届けできればと思います。