壊滅的

 今年は本当に壊滅的。前回更新からの三ヶ月で、活字の本は2冊しか読めてないのでありました。13冊か。あと二冊くらい年末年始に読めると嬉しいが…難しいかなあ(^^;

ポイズンドーター・ホーリーマザー

ポイズンドーター・ホーリーマザー

 ここ数年のハートウォーミング路線にいまひとつ乗り切れていなかった私としては、おかえり!イヤミスの女王様!という漢字でウェルカム。人の醜悪な面を抉りつつ、しっかり最後の1ページで物語が反転する珠玉の短編集でした。一番気に入ったのは、やはり表題作にもなっている対の2編、「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」ですかね。子には子の、親には親の言い分があって、近すぎるが故に理解し合うことがいかに難しいか…考えさせられます。

アンマーとぼくら

アンマーとぼくら

 奇しくも、上の本に続いて親子の絆の物語。ただし、こちらは素直に美しく感じられる方の。沖縄の美しい風景を巡りながら、一つ一つ思い出されてゆく親子のエピソードは、沖縄の海の青さのように深く深く胸に染みいってくる。有川さん的にはこれがご自身の最高傑作とのことで、それはたしかにそうかなと思うのですが、最近「図書館戦争」や「自衛隊シリーズ」のようなエンタメ路線の作品を書いていただけないので、「空の中」で大ファンになった俺としては少し寂しい…

 ちなみに、今読んでいるのは冲方丁さんの「十二人の死にたい子どもたち」。んーー。これが年越し読書になってしまうと、若ダークネスな年越しになってしまうなあ(^^;