ブラックジャックによろしく(10) (モーニング KC)

精神科が舞台ということで、うすうす予感してたことではあったけど、衝撃のあの事件をもってくるとは、あざとい。そして、現実の問題に真っ正面から激突する気マンマン。こっからさき、波乱必至の展開ですが、一方で儚く切なく紡がれてゆく小沢くんたちの純愛。なんともいえずコントラストが効いてます。パーフェクトストームに弄ばれる小舟のようなこの構図、次巻以降がどれだけの修羅場になるのかと考えたらすごく気分重いです(滝汗)。でも、切なさという点では、これまでのエピソードの中で今回の精神科編ってトップかも。「心」という目に見えず手でつかめず、しかも脆いモノがテーマである故なんでしょうか。なんともいえないもどかしさが、感傷をかき立てます。