エターナル・チャンピオン

 殊能将之さんは「ハサミ男」で「おおっ」と唸らされてファンになり、その割にそれ以降の作品(美濃牛以後)は読めていなくって、だけど気にはなるもんだから何冊か積読ストックしたまま月日が経っていたのですが、最新刊「キマイラの新しい城」は思わず買ってすぐ読み始めてしまいました。理由は、この話がマイクル・ムアコックエターナル・チャンピオンシリーズをモチーフにしているらしいと聞いたから。エルリックにコルムにホークムーン、エレコーゼ…ほぼ全部読んでます。あのどうしようもない暗さとその底で燃える奇妙に眩しい情念の炎、そして法と混沌の闘いという独特の世界観が大好きで、高校時代とかドはまりしたのですよね。心ひかれる点があって本を買う、しかし他にも読みたい本があったり読書の時間がなかったりして、ついつい積読にしてしまう、これが自分のパターンですが、流石に気になる要素が二つ以上重なると優先順位は繰り上げです。
 今まで全く石動シリーズを読んでないのに、これをいきなり読んで、ちゃんと物語(というかキャラの動き)についていけるのか、という不安はありますが、ともかくもう読み始めてしまいました。出だしは妖しくて好感触。
キマイラの新しい城 (講談社ノベルス)
 うお、こいつもアマゾンに書影がないー。
 そういえば、自分まだムアコック作品の未読いくつかあるけど(グローリアーナとか火星シリーズとか)読みたくなってきたなあ。火星つながりでバロウズも読みたくなってきたなあ。どれから読もうかなあ…てな感じで考えてる間にまた積読増えるのであった(笑)