「ダークキャット」木村 直巳

 古本屋でハロウィンコミックス版を10巻まで買って、そのまま積んでいたのをこの度読了。
 あー、なんか描かれた時代の息吹を感じる絵柄。というか、この時代(80年代後半)ってば菊池秀行さんとかの全盛期ですからねえ。触手とイボイボどろどろねちゃねちゃなモンスターが大流行な時代。なので、結構グロいシーン多いです。ストーリーとしては、人の弱みにつけ込む魔性を華麗なる闇猫さんが退治するという、昔ながらの妖怪退治モノ。標意と留意の闇猫義兄弟コンビの華麗さ可愛さ以外には、それほど特筆すべき点はなし…なのですが、中盤、御陸(みろく)一族なる宿敵の一族が現れてから、少し展開が加速。ですが、まだまだバトルはこれから、というところで未完となっているので、残念です。しかも、終盤は多分最強っぽい闇猫・央くんが現れて、いいところだけかっさらって、そこで尻切れトンボ…
 なんか、Gダンガイオーの最終回で、いきなりGダンガイオーを駆る新キャラが現れて、ぼこぼこにされた主人公たちを尻目にええかっこだけしてところで終わったのとそっくりな感じ。
 まあ、もう続きが描かれることはないんでしょうねえ。少し残念。