よつばと魔人探偵

よつばと! 4
あずま/きよひこ
メディアワークス (2005.8)
通常24時間以内に発送します。
相変わらずおっとりまったり天然あずま節。いやー、こんな淡々としたお話なのに、全然飽きが来ないしネタが尽きないのはすごいと思います。それがよつばスタジオ?ともかく、今回も素敵な1冊でした。自分としては、この巻って、よつばがとーちゃんを好きで好きで仕方ない雰囲気がよりよく出てる気がして、なんかじーんと来ました。よつばには、ぶっちゃけこのまま大人にならないで欲しい。このまま時間が止まって欲しい。そりゃそうと、電撃大王って月刊なのに、この巻に収録してるお話は全部夏休み終盤ネタ。リアルタイムで読んでたら、季節感に違和感ありまくりだったんでしょうが、この発売日に読むとわりかし旬なネタでフルに楽しめました。単行本マジック。


魔人探偵脳噛ネウロ 2
松井/優征
集英社 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。
なんか、1巻に比べるとかなーり絵が巧くなった感じなんですが、それでもあの独特のアングルとデッサンは健在。このまま、異才系の画風で突き進んでいってほしいものです。
ともかく、この巻で一番強烈な印象を与えてくれるのは、「ひとりきりの歌姫」アヤ・エイジアでしょう。この事件、割と早期に動機と真相が見当ついてしまったのですが、それにも関わらず、なんともいえない感傷と悲哀を感じさせる犯人像。ネウロが本格推理かどうかというのには、かなーり疑問符なところがあるのですが、このお話に限っては、動機と犯人とテーマが見事に融合した、ホワイダニット系の傑作本格ミステリになっていると思います。
そして、変化が現れ始めたネウロとヤコの関係。このあたりの緻密な変化を上手に描きつつ物語を勧めていく様は、ストーリーテラーとしての手腕も感じさせます。頑張れ松井先生。目指せ中期連載。