ケロちゃん突入!

 「誰でもない男の裁判」をようやく読み終わり、いよいよケロちゃんこと「ケルベロス第五の首」に突入しました。
 血湧き肉躍る、というストーリーラインのお話ではないので、沈思黙考しつつじっくり読み進んでおりますが、このズレた世界観の中でじわじわ進む、サント・クロアとサント・アンヌについての謎の話は、鎖骨をハンマーでノックされているような危うさがあって、妙に引き込まれます。って、まだ最初の中編「名士の館に生まれた少年の回想」の真ん中くらいなんですが。このあと、「ある物語」とかで難解さが爆裂しそうなんで、付いていけるのか少し不安ではあります(笑)