「新撰組!」この笑顔に、もう会えない…

 昨夜は、テレビ的にいろんなイベントが集中していて、なんだか夜8時以降からはテレビの前から離れられず、しかも感動に次ぐ感動、涙と喜びの一夜でした。杉田かおるは完走するし、女子マラソン金メダルだし。
 ですが自分にとって一番魂を揺さぶられたのは、大河ドラマ新撰組!」の山南さん切腹であります!
 もう、一瞬たりとも目を離せない。最後まで、穏やかに思慮深く、そして清冽な山南。
 もう、番組開始前の「この笑顔にもう会えない…」っていう宣伝フレーズ聞いた時点で既に涙滂沱ですよ。それにしても、芹沢鴨の最期のときもそうだったけど、主要キャラを死なせるときの盛り上げようはただ事じゃない。鴨も山南さんも、完全に自分が今死に時だと心得ていて、近藤らに自らの屍を越えていかせる気マンマン。
 このあたりの話のもっていきようとか、宣伝時の各人物をクローズアップした構成とか見ていると、つくづく三谷さんってばキャラ萌えな人なんだなあ、と思う。もう、自分が手塩にかけて描いてきた人物と、それを必死で演じてきた役者らがかわいくてかわいくて、その死に際をとにかく栄えあるものにしたくて仕方ないのだ。
 そういえば、GIENさんも日記でこの回見たら「泣く!」と書いておられましたが、いかがでしたでしょうか?
 明里との別れは、半狂乱になるより静かなるが故の凄絶さ、が今回の描き方にはあふれていたと思うのですが…お互いに大切だから、本当のことを言わない。騙してでも、相手の心を壊したくないから。
 近藤土方も台詞すくなかったですけど、もう、ラストの号泣が全てを物語っています。言葉になんかなるはずがない。そんなものにしても仕方がない、ただ泣き叫ぶしか出来ない悲嘆。GIENさん、俺は香取くんの近藤さん好きっすよ。最近本物に妙に似てきたし(笑)。
 さあ、今後、どんどん物語は悲劇へ突き進んでいく気マンマン(笑)。痛いなあ。でも見届けねば。三谷氏でなければ描けない、あのキャストでなければ演じられない、新撰組の物語を結末まで。