「願い星、叶い星」アルフレッド・ベスター 中村 融編訳(bk1)

願い星、叶い星 (奇想コレクション)
 奇想コレクションというからにはどんなに突拍子もない話かと思いながら読む。このシリーズですと、もう一冊エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」を買ってます。それはともかく。たしかに看板に偽りなし、奇妙な味わいで面白いです。モチーフ自体は、以外と使い回しているものも多いのですが、それでも視点を少し変えてあるだけで全然テイストが違うのが趣深いです。
 ちなみに、表題作は、思わず「おお、ジョジョだ」とつぶやいてしまいました(笑)読んだ人にはわかりますよね?この意味。しかし、一番長い「地獄は永遠に」は少ししんどかったです。
 ときに、「本日のはてなジョジョhttp://jojo.g.hatena.ne.jp/cry_condor/20041123 )」さんからトラバしていただいたので、もう少し詳細に感想書いてみます。
・「ごきげん目盛り」…ロボット・アンドロイドSF版サイコサスペンス?結構戦慄します。
・「ジェットコースター」…これと同じネタの映画を一本知ってますが、こっちが元ネタかな?ノワール風味なとこも含めて、結構これもサイコサスペンス。
・「願い星、叶い星」…ちなみにどのへんがジョジョかというと……実はハン*ー*ハ*ターかもしれなかったり……ごにょごにょ。後で考えると、異論もツッコミもありそうな感想だなあ。
・「イヴのいないアダム」…悲惨すぎで切なすぎ、哀しすぎ。
・「選り好みなし」…かなーり教訓的なお話ですね。
・「昔を今になすよしもがな」…表題作の次に好きかも。人間、最後にするのはソレだよね、っと激しく同意(笑)
・「時と三番街と」…すみません、よくわかりませんでした。
・「地獄は永遠に」…登場人物にあまり共感できないので、ふーん、って感じでした(笑)
 こんなに真面目に短編集の感想を書いたの、何年ぶりかです(笑)