読書もするにはしているけど

 なんか、更新するネタとしてはDVDとかビデオ観た感想しか出てこない…(笑)
 今読んでいるのは、「悩み多き哲学者の災難」ジョージ・ハラです。面白いし翻訳も悪くなく読みやすいのですが、主人公が哲学の先生なので、いろいろ理屈っぽい思考をたどる感じの場面・文章が多いため、読み飛ばしが出来ないのです。

 で、観たビデオ。以前CSで放送されたものを録画してそのまま積んでいたのを消化しただけなんですが…

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編 第一幕「斬る男」 [DVD] るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編 第ニ幕「迷い猫」 [DVD]
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編 第三幕「宵里山」 [DVD] るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編 第四幕「十字傷」 [DVD]
るろうに剣心追憶編」です。
和月作品では現在「武装練金」を追っかけている俺ですが、CSでやっている「るろうに剣心」なんかを観ていろいろ思い出すにつけ、いかに剣心がキャラ的にもストーリー的にも練られた物語であるかを感じるのです。まあ、いろんな作品からアイデア拝借してる部分もあるようではあるんですが、それを置いても、とにかくテンポがいい。「不殺」という剣心のポリシーもかっこいい。そんな彼の、秘められた過去の物語がこのOVAなわけですが、OVAという制約が少ないメディアである分、物語も描写も相当過酷。絵柄もどちらかといえば写実的で、作品の雰囲気を大人っぽくハードにするのに一役買ってます。原作でストーリーとかオチとか全部知ってるはずなのに、それでも面白かったー。

日蓮と蒙古大襲来 [DVD]
日蓮と蒙古大襲来 [DVD]
 まだDVDはこの2月発売だそうですが、発売されたら画像もアップされるのかなあ。
 うーん、ストーリー的には、かなり宗教色が強いので、特に日蓮様や法華経の教えに傾倒してられる方でなければきついかもしれません。実際、自分は終盤の蒙古大襲来の場面になるまで、結構退屈でしんどかったです。個人的には、もっと人間としての日蓮を掘り下げて欲しかった気もしますが、その辺は昔の映画なので、やはり道徳の教科書かもっともらしく書かれた偉人の伝記物語を読まされている気分。まあ、それはともかく、先述の通り蒙古大襲来およびカミカゼによる(これは日蓮様の祈りが吹かせたという設定)蒙古船団大壊滅のシーンはかなりスケールがでっかいし、前半の地味な部分もセットや衣装の作り込みはかなり細かくて雰囲気ばっちりなので、そのあたりは楽しみましたね。あと、元軍のみなさまが全く人間としての描写がなく、自然災害のように襲い来て回避もしくは撃退されるだけの存在として描かれていたのも少し違和感。まあ、これはきっと、最近の歴史スペクタクル映画の手法が主に「歴史上の人物の人間としてのリアルさを追求」「多彩な登場人物による群像劇」というものが多いので、自分の方がついそっちを基準にして鑑賞してしまっている、ということもあるのでしょう。

 さて、明日は読書感想アップできるといいなあ。