ブラックジャックによろしく12、黒鷺死体デリ5,ガンダムオリジン・シャア&セイラ篇

ブラックジャックによろしく 12
佐藤 秀峰著
講談社 (2005.9)
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精神科編、いよいよ雲行きが怪しく…も、この巻の最後では救いが見えたかな。それにしても、心の病気とのつきあい方ってのは本当に難しいと思う。俺の昔の友人にもいますが、本人は悪くないことがわかってても、会話があまりに成り立たないので、結局誰も相手にしなくなってしまったし。まあ、そいつの場合、そいつが病気なことをひたすら周囲に隠して治療さえ受けさせなかった家族が悪いんですけどね。そういう意味では、このコミック内での患者と周囲の関係は、ファンタジーなほどに戯画化されているけど、それ故に本質をついている。


黒鷺死体宅配便 5
山崎 峰水漫画 / 大塚 英志原作
角川書店 (2005.8)
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よくもまあ、死体をネタにこれだけバラエティに富んだ話を考えつくもんだなあ、としみじみ思う。読み始め、こんな暗いネタの漫画はそう長く続くわけないと思っていたのに、もう5巻ですよ。そういう意味で、やはり「死」とのおつきあいも人生の一部分である以上、生活の一部として文化であり歴史であり産業であるんだなあ、と。今回は、ミイラが出て来たり冷凍睡眠が出て来たり、普段に増して変わり種な話が多かったので、かなり楽しめました。個人的には死戸(しぬへ)さんがお気に入り。ミイラ医師シヌヘ、ってわけね(笑)


機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 9
安彦 良和著 / 矢立 肇原案 / 富野 由悠季原案
角川書店 (2005.4)
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機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 10
安彦 良和著 / 矢立 肇原案 / 富野 由悠季原案
角川書店 (2005.8)
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しばらく、ガンダムオリジンからは遠ざかっていたのだけれども、オリジナル・エピソードということで、やはり気になって読みましたよ。いやあ、兄妹の哀しい過去、とりわけシャアの経歴がスタートから裏切りと謀略に彩られていたことなどは、綺麗事でない彼の指導者としての器を感じました。やはり悲しかったけど。でも、少し矛盾している感じのエピソードではあります。シャアの名が有名になれば、セイラは少なくとも兄ではなくとも知り合いの「シャア」として思い出すはずなのに、とか。まあ、これだけの大長編ともなれば、細かい矛盾は目をつむらねばなりますまい。それでもこのエピソードは面白いわけだし。それに、ランバ・ラルやハモンさん、ドズルの若かりし日の姿は素晴らしくかっこよく、セイラさんの少女時代は可愛く、猫ルシファもカワイイ…(死んだときは泣いてしまったよ)美味しい見所はたっぷりでしたし。次はルウム戦役ですか。素敵だ…楽しみです。