キオクノカケラ

ウルトラマンネクサスのDVDもいよいよ9巻で、残すところあと1巻。今回はTV放送分は2話のみの収録で、代わりの目玉に未放送エピソード「詩織−ロストメモリーズ−」が。
今回も、しっかり放送された本編の世界観を補完してより深める良エピソードでした。というか詩織ファンは必見。憐ちゃんファンも必見。

ウルトラマンネクサス Volume 9 [DVD]

ウルトラマンネクサス Volume 9 [DVD]

詩織のナイトレイダー加入のきっかけや、それ以前の経歴、そして恋愛にまで及ぶ、詳細な過去が語られるが、その過去と向かい合った後に再びもたらされる、残酷な平穏。切なすぎ。また、彼女の日頃の癖や行動の理由までばっちり判明します。伏線回収完全すぎ。というか、監督以下スタッフのみなさんがそこまで詩織のことを愛しているとは知りませんでした(笑)高槻刑事には、最終回あたりでも登場して欲しかった気がするなあ…ある意味このヒトも、ビーストと人間とTLTの関係を表す象徴のような存在になりうると思うので。
記憶が人を作り、人と人とをつなぐ絆も、また記憶で出来ている。そういう意味で、最終回のあの結末と重ね合わせると、かなり物語全体のテーマと密接につながったエピソードといえそうです。
ときに、8巻の「幽声」ディレクターズカットと合わせて観ると、憐ちゃんのネクサスとしての個性がかなりはっきり見て取れます。どこまでも真っ直ぐで洗練された戦士であった姫矢と比べると、彼のネクサスは結構感情的で愛嬌があるのがわかります。敵に逃げられて悔しがったり、高槻刑事の代わりにビースト殴ってあげたり(笑)。きっと、打ち切りにさえならず、このあたりもきちんと放送されたなら、前半の不人気を取り返す要素にもなったろうになあ…
次巻10巻は、特に追加エピソードなどはなく、普通に最終話まで4話分収録予定の模様(まだ情報収集途中なんで、はっきりわからないですが)。少し残念。最終回だけでも、ディレクターズカットにしてくれい!


あと、サムライ7に続いて、溜めていたシリーズ物DVD鑑賞、今度は巌窟王も消化。とりあえず、5〜7巻まで。
巌窟王 第5巻 [DVD] 巌窟王 第6巻 [DVD] 巌窟王 第7巻 [DVD]
これだけ一気に観ると、かなりのジェットコースター感味わえますねえ。というか、1話ごとに展開大加速、従って伯爵の復讐劇もより本格的に、より陰惨に容赦なくなっていくわけで、三人の罪人オヤジもどんどん社会的にも精神的にも壊れていきます。アルベールとユージェニーの純愛だけが、オアシスのように熱く優しく物語を彩ってくれるわけですが、それすら雲行きは相当怪しい。そして次巻では、いよいよアルベールに伯爵が正体を明かすっぽい…物語ももう中盤を通り越したようなんですが、今後も目が離せません。それにしても、この作品の独特の色遣いにも、だいぶん慣れました(笑)何の違和感も感じないわー。それにしたってアルベール、いい加減に伯爵と話すとき頬を赤らめるのはやめようぜ。んなこっちゃから801のネタにされんだよ…