大人の男というもの

仮面ライダー響鬼 VOL.5 [DVD]

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この作品を見てると、明日夢くんを囲む人たちって、みんな人間的に成熟してて「大人」って感じがするんですよね。押しつけず、慌てず、いつも落ち着いていて、包容力あり。ギラギラしたり燃えたりはとりたててしないんだけど、空気や水のように、そこに当たり前のように在るんだけど、ないと絶対に困る存在感。ヒビキさんは無論、立花のおやっさん(ぶっちゃけ理想の上司)とか、ザンキさんとか。力んでいる風じゃなくて、作ってる風でもなくて、自然体で大人。こういう大人に、俺もなりたい。もとい、なりたかった。今からでも、なれるかねえ、こういう素敵さが滲み出る、大人に。
今回は、イブキにトドロキ、それぞれに内面を深く描写する感じの、派手ではないが、それぞれにより愛着が湧く感じの名エピソード。謎また謎の畳みかけるような展開もいいけど、こんな風に地に足のついた、個々の人間性と静かに向き合える話って、いいよね。

巌窟王 第10巻 [DVD]

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大人といえば。アルベールくんも、フランツの死を超えて一気に大人の男に近づいた気がしますね。フランツの手紙には、彼が一見ただの快楽主義者のように見えて、実はいかに物事の本質を見抜き、憎しみや争いというものの本質を理解していたか、その深い深い懐が表されています。惜しい人を亡くしたなあ…
ともかく、初めてほころびを見せる、伯爵の復讐のシナリオ。ここから、より凄惨になっていくのか、和解と平穏、安息へと至ってゆくのか…目が離せません。