風邪と年末

そろそろ大掃除とかしないとダメなんですが、風邪気味で熱こそ出ないものの喉がガラガラで痰が絡み、なんだか体がだるいんで、何もしてません。まあ、年賀状は出したし、お正月の買い物もしたんですが。明日はいくらなんでも大掃除しないとまずいので、一日きりきり働こうと思います。


透明人間現わる [DVD]

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なんと1940年代の映画ということなんですが、時代背景とかフィルムの画質以外には古さを感じさせないという、すごい映画でした。特撮は円谷英二、原案は高木彬光ということで、特撮とストーリー双方に期待しつつの感想なんですが、前者は透明人間の透明描写を極めて完成度高く仕上げているし、後者は物語を単なるSF・ホラーでなく、「透明人間の正体は?」という側面から一ひねり二ひねりして、トリッキーなサスペンスとして油断ならぬ展開にしてます(それにしたって、普通に見ていればそこそこ真相は想像付くのですが、そこはまあ短い時間の映画ですから、これ以上難しくすると観客は欠伸する)。こういう「突然変異人間」もの映画の常として、透明人間の最期もまた、悲劇的なものであります。致命傷を負って砂浜に足跡だけ見せながら海へと消えていく彼の様子には、やはり哀愁が漂います。砂浜にただ点々と記されていく足跡が、涙の滴が砂の上にこぼれていく様子に見えたのは、俺の感傷か。ともかく、傑作。