年明けとしてはわりと好調かも

なんか、また読書熱が上がってきたのか、早くも正月以来4冊読了。
でもまあ、こういう時期の後にはまたペースがっくり落ちたりするので、あんまり素直に喜べない(笑)

赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹著
東京創元社 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。
俺の苦手な1ページ二段書きの体裁で、そこそこページ数もあって長い長編なのですが、サクサク一気に読んでしまいました。
ミステリではなく、不可思議な血を引く女の大河家族ロマンかと思いきや、しっかり最後はミステリしてましたね。満足満足。人より多くのものが見えるが故の悲哀と、逆に見えない(もしくは見ようとしない)が故の孤独が、胸にじんわり広がる感じでした。

キングとジョーカー
ピーター・ディキンスン著 / 斎藤 数衛訳
扶桑社 (2006.11)
通常24時間以内に発送します。
「毒の神託」なんかに比べると、ディキンスンにしては読みやすかった感じです(笑)。それでも、やっぱり複雑で変な話でした。でも、ミステリとしての側面よりは、ルイーズ王女の悩める思春期奮闘記としての部分を楽しんでしまいました。マジメでスレてなくて、可愛いんですよねえ。

聖フランシスコ・ザビエルの首
柳 広司著
講談社 (2004.10)
通常1-3週間以内に発送します。
「はじまりの島」が面白かったので、前に買って積んでいた柳広司作品を思い出し、発掘&読書。
「はじまりの島」なんかに比べると、主人公が現代人であるため随分ポップな仕上がり。そのあたりで、最初は少し抵抗があったんですが、慣れると楽しくサクサク読めました。神や信仰についての掘り下げた思索が展開されるのは、「はじまりの島」とも共通。うーん、他のも読みたくなってきました柳広司作品。