100冊突破!!

とりあえず、なんとか目標達成、です。ぜえぜえ。
12月入ってからは、本当に読書ペース落ちて、どうしようと思ったのですが、それでもなんとか100冊達成。でもって、目下102冊読了。でも、相変わらず感想をためてしまっているので、駆け足でご報告。


★「神州纐纈城」国枝 史郎著



100冊目はコレでした。
故・石川賢御大のコミカライズを読んで以来、一度は手に取りたかった一冊。うーん、面白い。そして、なんてスゴイところで終わってるんだ!しかし、原作では主人公は土屋庄三郎なのね。でも、進むに従って誰が主役かわかんなくなっていくけど(^^:あと、鳥刺がすげえ若いのにもびっくり。古い時代の作品なので、文体になれるのに時間がかかりましたが、発想や物語は全然古くなってない。すごい作品でした。


★「狼と香辛料」支倉 凍砂



別にアニメ化したからというわけではないけれど、ふと気になって読んでみました。うむ、たしかにホロは萌えますな。商人が主役ということで、ストーリーの中心になる陰謀とかも地味なんですが、それでも退屈させず読ませる筆力はすごいなあ。


★「図書館革命」有川 浩



図書館シリーズ完結編。うむ、甘甘ですな(笑)あまりに急激に甘甘ラブラブモードに入ったので、読んでるこっちが恥ずかしいよー!(絶叫)
それでも、全てがおさまるべきところへおさまって、完膚無きまでにハッピーエンドって感じで一安心。図書隊の人々は全員、ハッピーエンドが似合うキャラだからね。めでたしめでたし。

★「私の男」桜庭 一樹



物語全編を通して、なんだかくすんだ灰色のイメージで覆われている感じがする、不思議なお話。重く澱んだ、暗灰色。まるで、鮮やかな色彩で塗られるのを、平凡で無邪気な幸福に包まれるのを拒んでいるかのような、陰影のある恋人同士――花と淳悟を見ていると、そんな感じがします。まあ、そりゃそうですね(^^:人並みな幸せを求めるということは、彼らにはそのまま別離を意味するんだから。
それはそうと、「赤朽葉」といい、「腐野」といい、桜庭さんて登場人物の名前に、崩壊や腐敗といった、滅びのイメージを内包させること多いですよね。でもって、見事にそれが登場人物達の運命を暗示してる。巧いなあ。
ちなみに、もしこの作品を映画化するなら、淳悟はトヨエツで花は新垣結衣がいいと思います。ってか、描写見てたら、淳後の切れ長の目とか長身とか、そのまんまトヨエツなんやもん(笑)


★「近未来入門!」あさの あつこ・福江 純



あさのあつこさんは「バッテリー」のイメージ強いんで、なんでSF?近未来?と思ったんですが、結構SFも書いてる人だったんですね。知らなかった。科学入門書として面白かったです。


★「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」亀山 郁夫



カラマーゾフの兄弟」はドミートリイが捕まるあたりで挫折した俺ですが、やはりあのミステリ仕立てのストーリーはそそられていたわけで。そしてまた、続編があるとすればどんなものになるのか、気にはなるわけで。
読んだのが中学生の頃なので、大分話を忘れてましたが、それでも物語をわかりやすくおさらいしながら書いてくださってるので、一緒になって続編の想像に浸らせていただきましたよ。といっても、当時のロシア思想史と詳細に照らし合わせながらの緻密な推理には、途中からついて行くだけで精一杯でしたが。「カラマーゾフの兄弟」、再チャレンジしたくなりました。