2008初読み

とりあえず、今年も目標年間100冊目ざしてがんばります!
で、そのスタートとして選んだのは、この本でした。
★「The Book jojo’s bizarre adventure 4th another day」荒木 飛呂彦原作 乙一



 新年初読みということで、何を読もうかそれなりに悩んだのですが、「乙一」→「作者の名前に『一』がある」→「一番目に相応しい」ということで、これにしました(笑)
いやー、乙一さんのデビューの動機が「ジョジョを小説にしたい」という気持ちに結びついてるとは、知りませんでした…そして、完成までの歳月5年。
それに相応しい、傑作だと思います。断じて、安易なノベライズではない。荒木ワールドを、小説でしかできない描写、構成を縦横無尽に駆使し、両者の世界が見事にミックスされ、昇華されています。
一見性悪説に見える設定や展開から、逆説的に切なさや優しさや人間賛歌につなげていく乙一節も健在…と言いつつ。これってよく考えたら、荒木先生の物語手法でもあるじゃん!
もしや、乙一ストーリーテリングの手法の原点は、やはり荒木先生&ジョジョなのかッ!?
物語本体の面白さの他に、いろいろと興味深い側面がいっぱいの、贅沢な一冊でした。