んーいい仕事しますねー論創社。多分最近できたばっかりの会社なのに、本格ミステリの出版に関してはもう、国書や晶文社に匹敵する存在感って気がします。
というわけで、「ランプリイ家の殺人」を持ってて積んでてそのまんま、数多い持ってるけど未読の作家さんの一人であったナイオ・マーシュのデビュー作、読みましたよ。
うーん、舞台仕立ては相当垂涎モノで期待したんですが、トリックも謎解きも犯人も、相当に地味地味、犯人に至っては「こいつはあまりにもベタなのできっと犯人ではないだろう」と思って除外した人だったのでがっかり。ですが、全体に流れる英国新本格の名にふさわしい端正さ・品行方正さとアレン警部の曲者ぶりはなかなかに素敵なのです。巨匠のデビュー作、という意味では、たしかにダイヤの原石を見つけた感動には出会える作品かも。
しかし、なんかこの本装丁がやわくないですか?(笑)俺が買ったのがたまたまそうだっただけかなあ…?
ともかく、「ランプリイ家の殺人」も読もう。可及的速やかに(笑)