「自律世界の愛しい未来」早見 裕司

 Mrサイレント・シリーズの2冊目。全体的な感想としては、ほぼ1作目を読んだときと同じなので、今回は収録作の感想を個別に。
・「呪いの村」…早見氏の横溝フリークぶりと、「奇談小説家」らしい都市伝説への造詣が伺えます。推理はいささか強引な気もしますが、純愛物語としてすっきりして素敵です。
・「お母さんは魔女」…実はこの「毒」の存在は知っていたので、速攻で真相はわかってしまいました。結構社会派な結末。
・「ライヴがはねたら」…これも推理は強引ですが、気持ちで説得されてしまう感じのお話。
 真理香ちゃんって性格もビジュアルも魅力的なんですが、18歳で合コンマニアってのだけ、少し馴染めそうにないです(笑)

自律世界の愛しい未来
早見 裕司
富士見書房 (2002.10)
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