「雨の午後の降霊会」マーク・マクシェーン 北沢 和彦訳

 んー、帯にある最終7Pの衝撃を期待して購入しましたが、はっきり言って全然衝撃ではなかったです。というか、主役2人馬鹿すぎ。倒叙ものとして読むには、あまりに犯罪そのものがぐだぐだで頭が悪すぎ、かといって人物に魅力があるかといえばそれも皆無。解説を読むと、登場人物もここまで救いがないと滑稽ですらあるとの下りがあるが、俺はそんなにお人好しではないので、馬鹿で自分勝手な人間が自業自得でつまらない失敗をしでかして自業自得な目に遭うお話を、楽しく読むことはできないのです。タイトルとかシチュエイションは、すっげー魅力的なだけに、読了後のがっかり感もただごとではなかったです。ばかもん。

雨の午後の降霊会
北沢 和彦 / McShane Mark
東京創元社 (2005.5)
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