「タクティカル・ジャッジメント」師走 トオル

かねがね法廷モノの本格ミステリに興味がある俺は、ラノベという枠組みの中でそれをやっている例を見たくて、これを手に取ったのでした。うん、キャラ設定はベタだし、トリックも小粒、真相も最後の切り札も早い時点でそこそこ予測が付いてしまうレベルのものですが、展開のテンポ良さとリーダビリティは相当なもので、とにかくラノベという制約の中で法廷モノをきっちり楽しい作品として成立させた手腕を評価したい。しかし、「デスクブレイカー」は少し……ぶっちゃけ、それって「逆転裁判」のパクリではないのか??