最近読んだ本

全部感想を書く時間がないので、とりあえず読了報告+一言感想程度に。


匣の中の失楽
匣の中の失楽
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4. 2
竹本 健治著
双葉社 (2002.10)
この本は現在お取り扱いできません。
読んだのは講談社ノベルズ版なんですが、画像がないので寂しくて(笑)
どこまでが創作で、どこまでが虚構で、どこまでが現実かわからない構造にくらくらしつつ、解決ではかなりしっかり謎解きがされてて、感動。さすがは歴史に残る傑作。とめどない蘊蓄の奔流やぎらぎらした登場人物達の造形を見るにつけ、若さのエネルギーってやっぱり何事にも替えがたいものだよな、と年取った自分が心底悲しくなった。


模倣の殺意
模倣の殺意
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4. 2
中町 信著
東京創元社 (2004.8)
通常2-3日以内に発送します。
サクサク読めて、おどろきの展開。折原一さんなんかの作風の源流を見た気がします。だけど、登場人物はあんまり魅力的でないかも。

僕の殺人
僕の殺人
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4. 2
太田 忠司〔著〕
講談社 (1993.10)
この本は現在お取り扱いできません。
太田忠司さんのデビュー作。一人七役という驚きの趣向ですが、少し強引な気も。だけど、こんな大技はこうでもしないと実現不能かも。


びっくり館の殺人
綾辻 行人著
講談社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
前評判どおり、しっかり館シリーズの新作として仕上がってるのに感動。人間関係やトリックを含めた真相のエグさも、ラストの後味の悪さもホラー風味なところも、綾辻節全開。イラストも怖くて作品世界にマッチしてるし、たしかにこりゃーガキが読むとトラウマになるわなあ(笑)。それでもやっぱり、本気で「館」シリーズとして読むと物足りないけれど、そこは児童モノってことで。


怪盗グリフィン、絶体絶命
法月 綸太郎著
講談社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
法月さんが怪盗モノ?ってことで、少し身構えたんですが、良い意味で法月さんの作品であることをすっかり忘れて読みふけってしまいました。いやあ、物語はエキサイティング、論理はアクロバティック。怪盗ニックについて語られる下りがあったりするあたり、ミステリ全般に造詣の深い法月さんらしいなーと思いました。