一応、69冊読了。
まさか本当に対人地雷でまるまる一冊短編集だとは。しかも全編メッセージ性とロジックとトリックがばしっとまとまってる。まさに天才の技。他にいいようがない…敢えて時系列順をバラバラにして、読み進むほどに冒頭の作品で死んだ人やなんかの過去や生前が見えてくるのも、より切なさを高める。
コージーものなので、奇をてらうようなトリックや波瀾万丈の展開こそないけれど、テンポのいいストーリーと、全編を縦横無尽に歩き回る猫・猫・猫!本当に猫好きは必読かも。マタタビスプレーほすい。
面白かったけれど、砂の海が地表の6割を占めてるんなら、水はどっから供給されてるんだろうねとか思ってしまう俺は、きっと嫌な大人なんだらうね。
文学賞メッタ斬り!リターンズ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.14
久しぶりの牧野さん。抜群に奇妙奇天烈なネーミングセンス・言語センスと世界観に痺れます。ときに、鶴田の方言、結構土佐弁っぽくないっすか…?ノワール風味で、救いがあるようなないようなラストも俺好みでした。
傑作だとは聞いていたけど、ここまで傑作だとは。クトゥルー神話の変化球として、長く語り継がれるべき作品だと思うのだけど、現役で流通してないのが残念。内原富手男の俺様っぷりも俺好みです。
ネットでの旧友はまっちさんの新作。面白いけれど、惜しむらくは日常の謎を狙っているっぽいのに全く謎解きが日常でないことと、見事なまでに会話がすべっていること(^^;本の装丁と惹句に反して、良くも悪くもマニアックで非日常な一冊。
しにがみのバラッド。 2
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.14