で、元図書館員としてはひじょーに気になる、「図書館の自由」という部分、検閲とか表現の自由とか、についてとか、図書館の組織としての矛盾とか、有川さん特有の「組織はキレイごとではやってられない」という視点に基づいて、かなり描ききっておられます。「原則派」と「行政派」の対立なんてもうそれは…俺のいたころの図書館の職場人間関係の縮図そのままで、涙出ちゃったよ!(笑)。
ともかく、今後も様々なテーマを巻き込んで、より盛り上がっていきそうな図書館シリーズ。無論楽しみですが、なにぶん、ある意味マニアックで地味な分野のお話なんで、一般読者がどこまでついてこれるか、もしくは一般読者をどこまで引き込むことができるか、それも息を呑んで見守ってます。
ともかく、「レインツリーの国」は買おう。うん。小牧さんカコイイ。