随分古い作品ですが、コレでした。
勿論元ネタは大横溝のあの作品他の諸作で、本歌取りも贅沢で登場人物も辻作品の名探偵大集合で豪華なんですが、なんか尺が短いので消化不良に終わってる感じが(^^:
これも、言わずと知れた清張の名作が元ネタ。個人的には、犬墓島よりこっちが展開も結末も衝撃的でした。タイトルの意味含め、深いお話だったなあ。
実は、「線と面」を読むために読んだのでした(笑)。歴史に残る名作だけに、面白かったなあ。しかし、この話だと昔の日本の省庁では汚職は日常化してたんだろうかと思ってしまう(笑)
謎解きとしてはいささか食い足りない気がしますが、意外なオチ付きの法螺話としてはかなり楽しみました。マルコと牢内の仲間達が、みなさんなかなかに個性的で良いのです。そういうところ含め、「ユニオン・クラブ」や「黒後家蜘蛛の会」風味。
宇宙捜査艦《ギガンテス》
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4.20
世の中に完全なオリジナルなんぞ存在しない、という主張と、キャラクターを創造する際の発想法の具体例が、かなり勉強になりました。
なんか、かなり意地になって50冊達成してしまった感じもあるので、ここから先はゆっくり焦らず味わう読書にしようかなとも思います。