絶不調…

もはや年間100冊などという目標は完全に絵空ごとであります。
今年も半分が終わったというのに、まだ33冊。まあ、変な気負いがなくなった分、ゆったり楽しむ読書はできていると思うのですが。
 ちなみに、読んだ全ての本に感想を書く気力はなくなってたりします。ダメだなあ。

舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (カッパ・ノベルス)

舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (カッパ・ノベルス)

相変わらず歌野さんの作品は面白いんだけれど、タイトルには偽りありのような(^^:あんまり本格もしてないし。まあ、表紙裏の紹介文にも「本格ミステリらしい事件」と書いてはいても「本格ミステリ」とは書いてないので、作者お勧めのようにゆったりまったり楽しむのが吉なのでしょう。
反社会学講座 (ちくま文庫)

反社会学講座 (ちくま文庫)

黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)

黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)

オチはなんとなく、想像ついてたかも(^^:それでもぐいぐい最後まで引っ張られる獏さんの筆力は神。
袈裟斬り怪四郎 (祥伝社文庫)

袈裟斬り怪四郎 (祥伝社文庫)

怪さんがニヒルなのか素っ頓狂なのかよくわかりません。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

小山内さんの邪悪な可愛さが素敵です。続き、出ないのかなあ…
宇宙旅行はエレベーターで

宇宙旅行はエレベーターで

自分の中の宇宙エレベーターについての知識やイメージというのは、カウボーイビバップガンダム00に出て来たものものしい感じの建造物だったわけですが、ずっと簡単に、ずっと低コストで実現できそうで、夢は膨らみますなあ。是非早期実現して欲しいものです。
氷

姫川みかげさんはこの小説を「ストーカー小説」と評しておられましたが、言い得て妙ですな(^^:共感も同情もできないという部分も含めて。
ときに、世界を破滅に導く「氷」というのは、なんだかこの主人公含め登場人物達の心の在り方そのものの象徴でもあるような気が。出てくる人皆全員、人間的な優しさとか温かみとか思いやりとか、全くそんな感情と無縁。誰もが他者から奪うことと、奪われないために人を傷つけることしか考えてない。救われないお話だけど、その救われなさと絶望感の故に胸に刻まれる、不思議な物語でした。