20冊に未だ届かず。

2010年も、もう三分の一が終わろうというのにねえ。
ちょこちょこ頑張って読書してはいますが、まだ19冊ですよ。
特に春先は年度変わりで、私自身も職場が変わったりなんかしまして、なんかいろいろ読書時間が削られているのです。

高慢と偏見とゾンビ ((二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション))

高慢と偏見とゾンビ ((二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション))

英国文学とゾンビの夢の?コラボ。いやあ、世の中にはアホなことを考える人がいるもんだ(^^:とはいえ、英国貴族の気怠い世間話と縁談と恋愛劇に、ゾンビや忍者や少林拳といったB級ホラー・アクション要素が妙に旨く融け込んでいて、独特の雰囲気で愉しかったでするいくつもの文学賞を取りまくった新人さんの作品だけに、「電撃」「ラノベ」という枠で収まりきらない感じのお話。
天地明察

天地明察

ウブカタさんといえば、マルドゥックとかの独特の文体とノワール風味の印象が強いんですが、今回は由緒正しい歴史小説だけに、端正な文章と読み心地。
星に触れ、星を読み、星と語らんとした人たちの物語。最高でした。吉川英治文学新人賞受賞、おめでとうございます。(遅い)
Nのために

Nのために

この作品のテーマは、タイトルが示すように「誰かのために」という気持ち、行動だとダヴィンチのインタビューで湊さんが仰られてたと思うのですが、いやあ、「告白」の作者が書く話ですもの、それが「一途な献身」や「無償の愛」であるはずなどなかった。たしかに、登場人物達の行動の背景には、自分でなく「誰かのために」という一瞬愛情から生じていると見えないこともない動機が存在はします。が…その「誰かのために」は、単なる自分の思いこみの押しつけだったり、自分にとって都合がいい「誰か」のためだったりと、飽くまで歪んだ自己愛の投影だったりする。
いやあ、今回もなかなかに後味悪いです(^^:が、個人的にはどうせ後味悪くするなら、「告白」くらい徹底してもらった方が、カタルシスがあって好きかも。
赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)

赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)

ごめんなさい、ホラーとして期待して読むと、あんまり怖くないかも(笑)だけども、鉄道だけをネタにこれだけバラエティに富んだ話を考えつけるというのは、やはり本格ミステリ界の重鎮にして鉄道マニアの有栖川先生ならではの気がします。

あとは、書影と読了報告でご容赦を。

獅子座 (創元推理文庫)

獅子座 (創元推理文庫)

警官の証言 (論創海外ミステリ)

警官の証言 (論創海外ミステリ)

教科書には載せられない暴君の素顔

教科書には載せられない暴君の素顔

ムー別冊 ムー・アーカイブ 世界を変える未知科学論 2010年 04月号 [雑誌]

ムー別冊 ムー・アーカイブ 世界を変える未知科学論 2010年 04月号 [雑誌]

結構、読書というよりお勉強も混じってるような感じもありますが。これをカウントから外すと、マジで冊数が少ないので…