えむひげ最終回やネクサス姫矢篇最終回(ネタバレ)

 なんか、終わるの早いような気がしますが…もう10回目で最終回だったのか。
 んー、結末としては、はっきりショボイ感じでがっかりですね。アキラくんの暴走ぶりも中途半端だし、不幸な目に遭ったのは可哀想だけど、性根が小物過ぎなので、今ひとつ燃えず。自分のちょっとした悪さが予想外の大きな結果をもたらして引っ込みが付かなくなっているだけのチンピラ、なんだもんなあ。
 そんでもって、当たり障りのないハッピーエンド。
 …と思いきや、あのラストシーンだけは、割と良かったです。
「女か虎か」的展開にして、マモルくんが本当に人間として成長したのかが問われ、また同時に、彼が再び悲劇の中に投げ込まれるんではないかという悪夢的な物語の広がりをも感じさせる。
 全体の物語的には大人しく落ち着いた感のあるこの番組ですが、この脚本を書いた人やスタッフは、マモルくんはじめ人間というもの全体を実はカケラも信用してないんじゃないかという気がする。いつか、こういう風に予定調和でないサスペンスに挑戦して欲しいものです。


 さて、時間軸が逆になってしまいましたが、この土曜日にはウルトラマンネクサス第24話「英雄」を観ましたよ。前の夜に飲み会で午前様で大二日酔いだったのにも関わらず、起きずにはいられませんでしたよ。
 展開的な部分と特撮には全く文句なし。まあ、CGの多用とその質について、結構非難されている向きもあるようだけど、俺的には許される範囲だったし。
 ただ、ねえ。
 俺が不満なのは、脚本家の言葉の選び方と戦闘中の細かい演出。
 あれだけ燃えるシチュエイションを連ねておきながら、このシーンならもっと盛り上がるセリフは他にあるだろう、というか下手な小説を読まされているかのような台詞運びというか。
 こんなことを書くと愚の骨頂なのは承知しつつ、自分ならここの台詞をこうする、というのを書いてみるなら、孤門の「立て、ウルトラマン!」は、もっとこれまでの姫矢への思いから考えるなら、「立ってください、姫矢さん!」(さんざい姫矢の面影を回想しておいて、わざわざ「ウルトラマン」て別名で呼ぶか?)だと思うし。
 ダークメフィスト、あっさりウルティメイトパニッシャー食らってるんじゃありませんよ、いくら効かないからって、普通反射的になんかするだろ。とか。
 なんか、観てて確かに燃えはするのに結局不完全燃焼になってしまうような感じでした。
 でも、あのテンションの高さや姫矢のかっこよさは最高だったので、その点は大きく評価したいんですが。それだけに、いろいろ勿体ないこと多すぎ…ともかく、来週はいよいよジュネッスブルー出現です。楽しみ。早起きできるかな(笑)