「黒いリボン」仁木 悦子

黒いリボン
黒いリボン
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2.13
仁木 悦子〔著〕
角川書店 (1997.2)
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久しぶりに仁木作品を手に取ってみたのですが、実は長編初体験。ところが解説読むと、これって仁木兄妹シリーズの長編で最後のものなのね。うあー勿体ないことした。
決して長いとは言えないお話なのに、登場人物がとにかく多くて、誘拐は起こるは人は2人も死ぬは、なかなかに豪華な展開です。しかしそれだけにバタバタで、解決もなんだか唐突な感じがします(よく読めば、伏線はきっちり引いてあるんですけど)。しかし、これは仁木先生本人も某所で「(この作品は)アンフェアな感じね」と反省する素振りも見せておられるようで、慎み深い人柄が偲ばれます。