最近読んだ本

眼中の悪魔
眼中の悪魔
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.23
山田 風太郎著
光文社 (2001.3)
通常2-3日以内に発送します。
山田風太郎御大のいろんな側面が窺える一冊。表題作とか「虚像淫楽」とか、意外と医学的専門知識が鍵だったり、動機の意外性とか心理的トリックを厚かった作品が多いのが、少し意外(忍法帖シリーズとかからの連想で、おどろおどろしいのや怪奇性のある変格ものや、派手な物理トリックをつい期待してしまった)でしたが、お腹いっぱいに楽しめました。


この世の彼方の海
マイクル・ムアコック著 / 井辻 朱美訳
早川書房 (2006.5)
通常24時間以内に発送します。
最初に書かれたという「夢見る都」が、やはり一番完成度が高いと思いました。メルニボネの描写の精度とか、展開の意外性とか、救いのないエルリックのキャラクターとか。ともかく、「この世の彼方の海」から「夢見る都」を続けて読むと、スミオーガンの可哀相さんが際だちました(笑)ご冥福をお祈りします…

消えた女官
消えた女官
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.24
栗本 薫著
早川書房 (2003.12)
通常2-3日以内に発送します。
栗本薫さんはもう面白いミステリは書けなくなってしまったのだなあ、と哀しく思いました。

バクト!
バクト!
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.24
海冬 レイジ〔著〕
富士見書房 (2005.1)
通常24時間以内に発送します。
ギャンブルの手に汗握る駆け引きがウリかと思ったら、それだけでなく物語全体にも大きな叙述トリックが仕掛けられていて、本格の魂を感じました。贅沢で面白いつくりでしたねー。


塩の街
塩の街
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.24
有川 浩〔著〕
メディアワークス (2004.2)
通常24時間以内に発送します。
有川さんのデビュー作、今更ながら拝読。切ない未来世界のお話かと思ったら、これにもしっかり自衛隊が出てくるのね(笑)。有川さんのミリタリー好き、自衛隊好きの原点を見ました。正義ぶらない、自然体だけど必死に「生きている」人たちのすがたが、切なくも美しい。傑作ですね。


ここまでで今年の読書は47冊。今月中に50突破できれば、年間百冊も夢ではないかなあ。