滅茶苦茶久々に一ヶ月の間に二回目の更新。
原さんの新刊「それまでの明日」が出版されたのがきっかけで、私的原祭りを実施中なのですよ(笑)原さんの作品は基本的に全部持っていたのだけれど、1作目の「そして夜は甦る」を若い頃に読んで、そのプロットの複雑さと濃密な文体について行けず、ずっと積ん読のままだったのです。そんな状況だったので「それまでの明日」も買うかどうか悩んだのだけれど、ここまで全冊持っているのだし、えいやっと買ってえいやっと読んでみたら、めちゃくちゃ面白い。沢崎さん、もう50歳過ぎだけどかっこいい。渋い。ストーリーも人物も描写も、すっと入ってくる。どうやら、過去に読んだときに十分楽しめなかったのは、自分の方が読者として未熟だったからのようです。年齢を経て楽しめるようになってくる作家や作品って、やっぱりあるんだなあ。余談ですが、コリン・デクスターも自分にとってはそういう作家さんでした。
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こうして原さん熱が跳ね上がっているので、この勢いで原さん全部読んでしまおうかと考えています。しかし、新作まで14年ですか(^^;次の作品が読めるのは何年先だろう…
ちなみに、ここまでで今年の読書冊数は13冊。この勢いをどうにか1年維持したいです。