2019年も、はや三か月が経過しようとしているわけですが。読書冊数はここにきて40冊に到達しました。がんばった。
「屍人荘~」の衝撃からはや1年以上。期待値最強の第二作。屍人荘のような禁じ手作品ではないので衝撃度でいうとやや弱いが、「外れない予言」という呪いをロジックの柱に突き立てた息が抜けないサスペンス、骨太の推理、異様な動機…そしてそして、これでもかこれでもかと叩きつけ畳み掛けてくるような圧倒的な謎解き、事件の背後の真実!堪能しました。何より、この作品で比留子さんの名探偵としての在り方が確立された感じ。また、探偵とワトソン役の関係性についても深く掘り下げられているのも趣深い。比留子さんと葉村くんの関係が今後どうなっていくのかも気になるし、このままシリーズとして続いていってほしい!堪能しました。
久しぶりの伊坂作品、久しぶりのギャングシリーズ。テンポの良い会話と展開、四人組のチームワーク。楽しかったです。
「木洩れ日~」が行きつけの書店でオススメポップ紹介されていたのをきっかけに、久々に恩田さんを三連続。積読消化も兼ねて。恩田さんの作品て、一夜もしいくは通日の集まりのに登場人物の濃密な会話から徐々に真実があぶりだされていく、というパターン多いような。「木洩れ日~」と「木曜組曲」はまさにそれ。衝撃的だったり派手だったりはしないが、静かなスリリングさ、独特の雰囲気が心地よいです。
これまで橋本さんの本を読んだことないけれど、気になって手に取りました。特定の思想に偏らない、大上段に振りかぶったりはしないけれども、身近な視点で社会を政治をシビアに観察する姿勢がかっこよかったです。早すぎるご逝去だったなあ。合掌。
NHKでドラマ化されたとき、気になって買ったのを積んでて、今頃読みました。お店のご主人と獣医さんのお話はドラマオリジナルなのね。それ以外は原作に忠実。貸し出されちゃう猫さんという設定が若干違和感でしたけど、猫が家族や夫婦や隣人の心を繋いでゆく様子は素敵でした。
ドキュメンタリーというか公式記録チックな手法で描かれる懐かしい怪獣の名前オンパレードにドキドキ。まさかドゴラまで出てくるとは。
イラストでジャケ買いしたところはあるのですが、メカの活躍が思ったより少なかったのが残念。
隕石の衝突で滅びることが定められた世界で、刑事の本分を貫こうと最後まで苦闘するパレス刑事が泥臭くもかっこいい。そして、謎解きにもしっかり、この特異な世界の背景が刻み込まれていて、悲しく調和した傑作。良い読書でした。
帯に惹かれてジャケ買い。でも、ディーヴァーのどんでん返しはあんまりなかったような(^^;それでも、独特の暗鬱さ、苦々しさが醸し出すずっしりしした読後感。読み応えありました。
父親思いのポリー、11歳なのにタフで環境適応能力最強。かっこいい。まさに原題のスラングとしての意味「助手席に乗る」の感覚で、あっという間に読み終わりました。
山本弘さんの「ビブリオバトル部」シリーズで紹介されてたのを見て、面白そうだったので探して購入。SFとミステリ双方の視点で見てかなり面白かったし、事件解決後の結末は切なかったです。
出版年を見て、9年も積んでたのかと思うとやや憂鬱(^^;石持作品は本当に読みやすくくて展開スピーディーで好き。やや最後の展開は強引な気もするけど、中学生が仕組んだ狂言誘拐、若干脇が甘い部分もあれど大人を見事に手玉に取っていく様子は実に戦慄的でした。
「怪獣チェイサー」が一番かっこよくて好き。「ブリラが来た夜」も迫力。
こっからは書影だけでご容赦を。