キルビルVol2を観た。

 キル・ビル Vol.2 [DVD]
 劇場公開の祭にうっかり観損ね、じっとDVDが出るのを待っていたのですが、やっとそれが報われるときが。
 うん、前評判通り、Vol1のようなノリを期待すると肩すかしくらいそうな、地味な話でしたね。ですが、その分アクションもドラマも高密度に練り上げられているというか、物語の終幕に相応しい気高いドラマになってました。タランティーノ作品というのはどの作品も、「純粋すぎるが故に凶暴な形しか取れなかった愛情」というのが底辺にあるテーマになってると俺は勝手に思ってるのですが、その意味ではこの作品はその究極の形、完成品であったと思います。愛するが故に殺す、殺される。欺く、憎む。1では貌が出てこなかったビルも、今回は出ずっぱり。まさにタイトルに謳われるに相応しいかっこいい「殺られ役」でした。映像特典として付いてたビルのアクションシーンなんか、もう痺れる強さ、渋さです。他の連中も、みんないい仕事してます。バドも、エルも、パイ・メイも。パイ・メイの髭をなぜる仕草、なんか素敵でしたー(笑)
 やっぱりこれ、劇場で観たかったかも…どっちにしろDVDは買ったと思うんですが。