「乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル」牧野 修

このお話がジャンヌ・ダルクの物語をSFに仕立て直したものであるのは、設定を見れば一目瞭然で、アクションの痛快さと合わせて面白いSF英雄譚として楽しめるのですが、自分的には「記述式無限選択航法」をはじめとする「物語域」の設定にしびれました。この設定ってば、牧野氏のオリジナルですよね??量子論チックで、すそこに「物語る乙女」ピュセルの存在を絡めることによって、すこぶる魅力的な世界観を醸し出していたと思います。