CG全盛の現在ですと、やはり
人形アニメの怪獣映画はお世辞にもリアルとは言い難いわけなんですが。それでも、あのちゃかちゃかした動きはなんか独特の愛嬌があって、にこにこしながら眺めてしまいました。それに、人形の出来自体はかなり良いですし。ストーリーとしては、怪獣映画としてオーソドックスで、可もなく不可もなくって感じですが。
うーん…コメディ編ってことで見れば、それなりに楽しめないこともない。このあたりの笑いの変な巧さに、
井上脚本の良い意味での特徴を見いだしたり。桐矢は相変わらずイタイですが、あきらの悩みなんかにはやっぱり厚みが感じられて、ドラマとしてもそう悪いこともないのですが…やっぱり、町中に
魔化魍がばかばか現れて、人里か悪くすれば
衆人環境の中で鬼と闘っている様(いや、この言い方には少し誇張がありますけど、いつ誰に見られてもおかしくない環境なんだもの…)は、やっぱり一大違和感ありです。このへん、やっぱり
響鬼って深い山々や緑の中で一番映える配慮がなされたデザインしてるんだなあ、としみじみ感じます。