最近読んだ本

 相変わらず邪神漬けの読書履歴(笑)。そればかりなのも寂しいので、ちょこちょこそれ以外の本も読んでます。ここまでで28冊。

 毎月コンスタントに出版され続けるのでやや息切れ気味にようやく追いつく感じで読了。

倉阪鬼一郎さん「闇の美術館」…ページを繰るのが怖くなる、重く暗鬱な恐るべき一編でした。オチは、「回転する阿蝸白の呼び声」にも通じていて味わい深い。「回転〜」を読んでいるとにやりとする一文もあり。

積木鏡介さん「マ★ジャ」…最後に判明するタイトルの意味に爆笑。そう来たか!!しかし、本編の展開自体は不可解な殺人事件の謎解きのサスペンスと、夢の世界を巡るファンタジー風味の冒険がクロスオーバーする緻密な構成で、至極シリアス。面白かったけど、唯一不満があるとすれば、この話の這い寄る混沌様はちょっと負け組で情けないのでがっかり。
 トリックスターとしての完全存在であるナイアルラトホテップを好む自分としては、少し残念…だけれど、このお話の魅力を損なうものではないので、これはこれで面白い。

友野詳さん「闇に彷徨い続けるもの」…ゲームブックブームのどストライク世代ではあるのだけど、社会人になってからは遠ざかっていたので、どうかすると20年近くぶりのプレイ。主人公が冒険や戦闘を重ねるおなじみの形式でなく、「輝くトラペゾヘドロン」そのmのとなり時空を超え地球や宇宙の歴史に干渉していくという、深遠な展開が素敵。trueENDには割とすぐ到達したのだけど、もの足らなくて4〜5回プレイしてしまった。これでもまだ経験してないルートがまだある様子。折りを見てまたプレイしたいなあ。

クトゥルフ少女戦隊 第一部 (The Cthulhu Mythos Files)

クトゥルフ少女戦隊 第一部 (The Cthulhu Mythos Files)

 単なる魔法少女モノとクトゥルーのコラボに止まらず、少女であることにもクトゥルーであることにもがっちりしたハードSF的必然がある。スゴイ作品。無論戦闘シーンも迫力満点で、あっという間に読み切ってしまいましたよ。第二部が待ち遠しすぎです!

トラウマ日曜洋画劇場

トラウマ日曜洋画劇場

 小さい頃、水野春郎や荻昌弘さんの解説に理解できないながらも心ときめいてました。懐かしい。うちは貧乏で映画館連れて行ってもらえなかったので、映画といえば洋画劇場だったんだよなあ。

オカルト「超」入門 (星海社新書)

オカルト「超」入門 (星海社新書)

 古今東西のオカルトネタに関する基礎知識と検証がぎゅっと詰まった貴重なハンドブック。