ヘドラたん…

ゴジラ対ヘドラ [DVD]

ゴジラ対ヘドラ [DVD]

 先日、DVDで「ゴジラVSヘドラ」を鑑賞したのですが…
 いやあ、主題歌の「かえせ!太陽を」を目にした時点で、のけぞるつんのめるもんどりうつ感じの(^^:衝撃。うわーうわーうわー。今はもうすっかり過去の出来事を示す言葉にしか過ぎなくなった感じの『公害』というものに対するリアルタイムな怒りが、ビシビシ伝わってきます。
 そして、本編もまた、怒りのあまり足がもつれたかのような不思議なペースでシーンが展開。ちなみに、人間ドラマ部分の登場人物は、ヘドラ幼生を発見したケンちゃんとか、そのパパとかゴーゴー青年柴俊夫とか数いれど、ヘドラ退治に全くといっていいほど役に立ちません。
人間の生み出したヘドラにただ蹂躙され、逃げまどい、そのヘドラに立ち向かってゆくゴジラの姿をただ見守るだけ。このへん、自分たちのエゴのために生み出した害毒に対して自分たちで面倒見切れない人間という生き物の在り方を象徴しているような気もします。
そして、ヘドラを斃した後のゴジラの行動。
ただ斃すだけでは飽きたらず、「かえせ!太陽を」の曲をバックにヘドラの体を構成する泥を掴み出し、狂ったように大地に叩き付ける。幾度も、幾度も。
まさに、この作品のテーマは『怒り』なんだろうなあ。
巧く言えないけど、ゴジラシリーズの中では異色作にして傑作です。
ちなみに、ふと思い立って、ヘドラを擬人化して萌えキャラ化させてみたのが下の「ヘドラたん」です。特に意味はありません。ちなみに、本当はノートの切れっ端に書いた落書きを着色しただけ。

そういえば、今随時鑑賞中の「スペクトルマン」にも、「ヘドロン」とか「ネオヘドロン」とかいう類似の怪獣がおりました。
ヘドロンはともかく、ネオヘドロンはキノコ状の体を回転させて、触手を振り回して攻撃するのですが、実態は中の人が自分でくるくる回っています。前にもどっかでこんな怪獣を見ましたが、やはりその努力は涙ぐましい…