2013年最初の読書

 2012年最後の更新でも書きましたが、年越し読書は結局コレに。

青い脂

青い脂

 新年早々、なかなかカオスな読書体験でした。ちなみに、帯にある「青脂の大争奪戦」は本編中ほんのわずか…そっちで血湧き肉躍る展開を期待してた私には肩すかしでしたが、それをもってしても、終盤10ページほどの超展開にはあっけにとられてしまいました。結局これは、某ジョジョ的に世界が一周してしまったってことでいいのかな??(ネタバレスレスレ?)いや、あっけにとられたのは終盤の展開だけでなく、最初からぎっちぎちに敷き詰められている造語と注釈と独特の文体の山にも圧倒されっぱなしだったんですが。一行一行に込められている世界観が独特すぎて、一瞬たりとも気が抜けない。なので、読むのに異様に時間がかかってしまったのですが、読了してみると本当に不思議な読書体験でした。たしかに面白かったのは間違いないのですが、何故か新年1冊目の読書がコレだと思うと暗澹たる気分になる(笑)。もしかして私は、リプス同志の中では老外(ラオワイ)*1なのかしらん。それでも、やっぱりついつい「リプス!」と口走りたくなってしまいますね。独特の魅力にあふれた、唯一無二の小説だと思います。

 ちなみに、次に手に取る本には未だ悩み中。「旅猫リポート」にするか「光圀伝」にするか「バーニング・ワイヤー」にするか…「青い脂」がなかなか難解なお話だったので、素直に文章が入ってきそうな「旅猫〜」にするかな。

 余談ですが、日本映画専門チャンネルで稀代のトンデモ映画と名高い「幻の湖」が放送されたので予約録画したのですが、DVDレコーダーの時計が進んでいたせいでエンドロールの流れてる最後の2分くらいがとぎれてしまいました…まさか、今時の映画みたいにエンドロールが終わった後に驚愕の展開とかないよね??

 さて、正月休みが終わったので、またバタバタな日常に戻り、次の更新はいったいいつになるか自分でもわかりません(笑)こんなぐだぐだサイトですが、改めまして今後ともよろしくお願いします。

*1:「青い脂」の作中でも使われていますが、「よそ者」の意