どうにか60冊

4月以降、仕事がなかなかに忙しくて読書もあまり捗っていないのですが、それでも60冊到達。年間100冊の目標は継続していきますよ。

 

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

 

 

 

クララ殺し (創元クライム・クラブ)

クララ殺し (創元クライム・クラブ)

 

 

 

ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)
 

  小林泰三さんのメルヘン殺し三部作を一気読み。いやあ、毎回毎回、たしかに予測不能な真相。フェアかと言われると結構反則な感じもするけど、このメルヘンと残虐が奇妙に同居する世界観に振り回される感覚が結構快感になってくる。そしてなんだか可愛くて仕方ない蜥蜴のビル。三部作で終わってしまうのは勿体ない気も。とはいえ、ここまで濃い密度のお話は量産するのは難しいだろうから、これで満足するべきなのだろうかなあ。

 

流れよわが涙、と孔明は言った (ハヤカワ文庫JA)

流れよわが涙、と孔明は言った (ハヤカワ文庫JA)

 

 読んだのはkindle版じゃないんだけど、広告がkindle版しかない(^^:

いやあ、笑わせてもらいました。よくも孔明馬謖をここまでコケにできたもんだ(褒めてます)その他にも、なかなかに独特の世界観。楽しみました。しかし、本書で「初出」として出てくるアンソロジーは実在するのでしょうか??テーマが独特すぎる…

 

幽霊たち

幽霊たち

 

 久々の西澤作品。「幽霊たち」という割にあんまり幽霊が出てこないような気がするけど、相変わらず奇抜な設定。性的倒錯が絡む特異な動機と展開は相変わらずの西澤節だけど、この作品の主人公の亡き妻を愛し求める気持ちの描写は、きっと愛妻を亡くされたばかりの西澤さん本人の心をそのまま表しているのではないかと思います。そう思うと、涙が止まりません。 

未熟の獣

未熟の獣

 

  10年以上の積読を消化。複雑に絡み合い、二転三転する事件と犯人像。ぞっとするラスト。今まで読まなかったのがもったいない。

 

 

呪い亀 (ミステリー・リーグ)

呪い亀 (ミステリー・リーグ)

 

  バカミスの名手の面目躍如。しかし、動機と真相はなかなかにグロテスク。 

エイリアン魔界航路 (ソノラマ文庫 (292))

エイリアン魔界航路 (ソノラマ文庫 (292))

 

 これまた積んでた。久々の菊地秀行、久々のエイリアンシリーズ読み。今もエイリアンシリーズって続いてるんですよね。バンパイアハンターDといい、自分が中高生のころに親しんだシリーズが今も続いてるのはうれしいなあ。

 

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

 

 

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

 

 この作品、この作者のことは未知でしたが、本屋でジャケ買い。実際の事件を題材に取り、事件を追う手法も展開も真相も、現実的で地味でありがち。だからこそ炙り出される人の愚かしさ、哀しみ、業の深さ。鳩尾に重いものが残るような、後を引く読後感。それ故にあのラストは救いで、美しかったです。