102冊で打ち止め

 前回の更新でどうにか2020年じゅうに読書冊数100冊を達成したはいいけれど、そこからはあまり冊数伸びず。102冊で打ち止めです。まあ、流石に年の瀬は大掃除やなんやかやとあったから、致し方ないですね。 

「メルヘン殺し」は三部作だと勝手に思っていたので、新作出たときは狂喜乱舞。ですが、勿体ぶって積ん読してる間に、小林さんの訃報に触れ…あまりに早すぎる、あまりに惜しい才能の逝去。寂しいことこの上ないです。本作は、なかなかに世間のピーターパンのイメージを揺るがしそうな陰惨な内容ですが、注釈を読むと、そもそものピーターパン物語の原点が陰惨なのか…目からウロコ。メルヘンの皮をかぶった騙しのテクニックは相変わらず見事ですが、もう次の作品が読めないとなると、哀しい。ご冥福をお祈りします。 

コルトM1847羽衣 (文春文庫)

コルトM1847羽衣 (文春文庫)

 

 江戸とコルトこそ前作「残月」と共通しているけれど、展開もジャンルも全く違う!今回は痛快シスターフッド伝奇アクション。どこまでもノワールだった「残月」では救われない部分も多くあったけど、今回は素直にラストまで流れに乗って楽しめます。三作目はあるのだろうか。ちなみに、「羽衣」も面白かったけど、「残月」のノワールっぷりも結構好きなので、また読みたいなあと思います。

 

 さて、新年2021年1冊目の読書は何にしようかなあ。既に机の横に候補が積まれているけれど。来年も良い本に出会えますように。と